こんにちは!シミズ新聞店です。清水区の新聞はシミズ新聞店におまかせを!
シミズ新聞店


シミズ毎日編集室 » 編集室こぼれ話 » 本の話⑧

本の話⑧

H26.5月24日(土曜)


そう呼ばれたわけでなく

これから「オレはなる!」わけでなく


まさに海賊の中の海賊

 “海賊王” の物語



和田 竜さんの

『 村上海賊の娘 』 上・下 (新潮社)




が、先日

発行計100万部を突破しました。




私も期待しながら本を手に取り


開いて

早くも「キタっ!」と思ったのが


地図の記載。



とくに歴史小説で

物語の舞台の位置関係を

ちょこちょこ目で追い、指でなぞり

把握しながら読み進められるのは

方向感覚に乏しい私にとって

ものすごくありがたく



地図がない状態と比べると

物語に浸かれる度、わくわく度は、段違いです。



そして

その風貌、性格、死にもの狂いの生きる姿勢

が、読者を惹きつける主人公

景(きょう)。



瀬戸内海の「能島」を拠点とする

村上海賊の姫です。



彼女のケタ外れの身体能力や

悪者や敵への容赦のない攻撃。


「ぐっ」という死闘の中での短い台詞や

「はっ」という短い笑い。


それらは

( 勝手に例えさせていただくと )




『鉄コン筋クリート』  (松本大洋)

のクロ、みたいな感じかなあと思います。



さらに

海賊王の姫さまである景が



「水夫どもを押さえよ!」

などと一族の村上海賊たちへ放つ下知は




(また身勝手に例えさせていただくと)



「発砲と同時にエンジン全開!」


などといった指示を

ミトに出す

風の谷の姫さま(ナウシカ)を思いおこさせます。





また

歴史好きのツボをついてくるのは


『信長公記』 『石山軍記』 『南紀徳川史』…


などなど歴史書から抜粋した史実が

処々に分かりやすく記されていること。



この

歴史の事実と物語がつながってる感


は、何とも言えません。




そうして

読後



『 自分が思うさまに生きているか 』


『 面白く生きているか 』



をも、読者自身に問わせる


さすが本屋大賞、吉川英治文学新人賞

受賞作品でした。


                 【編集:杉山】
  ページのTOPへ
【シミズ新聞店】   〒424-0808 静岡市清水区大手1丁目3-1 TEL:054-366-1577 FAX:054-367-9289